ゆらぎ肌の
トラブルと紫外線対策
寒い冬を乗り越え、日中はようやく春の兆しを感じ始める頃。心も身体もせっかく安定してきたのに、急に肌の赤み・粉ふき・シワなどが目立つようになってきた…!
もしかするとそれ、ゆらぎ肌かも!今号は春先に多い肌トラブルを持つ「ゆらぎ肌」と「紫外線」の対策法についてご紹介。
ゆらぎ肌ってどういう状態?
ゆらぎ肌とは季節の変わり目に起こる、肌トラブルのこと。日によって肌の調子が変化するので、安定しないゆらいだ状態の肌と名付けられています。ゆらぎ肌が起こる原因は、肌を守るバリア機能が一時的に低下していることが考えられます。
季節の変わり目に起こりやすいのは、気候の変化に肌サイクルが対応できない。蓄積したダメージが改善できず、バリア機能が低下するためです。
ゆらぎ肌と敏感肌ってどう違う?
- 敏感肌
- 季節や環境などに関係なく、ちょっとの刺激で肌トラブルを引き起こしやすい状態のこと。生まれつき皮膚が薄い、長年の生活習慣から敏感肌になったなどが多い。
ゆらぎ肌が一時的なものに対して、敏感肌は慢性的。 - ゆらぎ肌
- 気温や湿度の変化に肌のバリア機能が対応できず、肌が一時的に敏感な状態になること。とくに冬から春にかわる時期と、30代後半以降に起こりやすい。
ゆらぎ肌チェック
まずは、自分の肌がゆらぎ肌になっていないかチェック。
3つ以上当てはまるほど、ゆらぎ肌の可能性大…!
TYPE1
- スキンケアをすると肌がヒリヒリする
- UVケアをしないで外出する
- 日常的にマスクを着用する
- ピーリングをしている
- 肌に赤みが出ている
TYPE1は炎症タイプのゆらぎ肌
赤みが出る、化粧水がしみてヒリヒリするタイプの方は肌が炎症を起こして、刺激に弱い状態となっています。いつも以上に優しく、刺激の少ないケアを。
TYPE2
- 洗顔後、肌がつっぱる感覚がする
- エアコンが直接あたる場所に長時間いる
- 最近、メイクのノリが悪い
- 肉、魚をあまり食べない
- パックなどスペシャルケアはほとんどしない
TYPE2は乾燥タイプのゆらぎ肌
肌がごわつく、つっぱる方は肌表面はもちろん、身体の内部も水分不足で乾燥しています。保湿ケアで体内外を潤わせて。
TYPE3
- 甘いものや脂っこいものが好き
- 枕カバーを頻繁に替えない
- 便秘ぎみ
- オイリー肌タイプ
- 生理周期が乱れやすい
TYPE3は皮脂タイプのゆらぎ肌
ニキビができる、肌がベタつく方は肌サイクルが乱れています。食事や睡眠時間などの生活習慣を見直すケアで根気よく対策を。
ゆらぎ肌になる原因とは?
- 花粉/PM2.5
- 花粉などの異物が肌に付着して、荒れやすくなる。
- 紫外線
- 2月後半ごろから紫外線量が増えるのに対し、ケアを怠ってしまいがち。
- 自律神経の乱れ
- 春の時期に訪れる環境の変化で精神的ストレスが増えて自律神経が乱れる。
- 湿度の低下
- 春は日中と夜の気温差で湿度が低下しやすい。肌の水分量が少なくなり、乾燥を引き起こす。

紫外線の基礎知識
これから増えていく紫外線。
肌に良くないことは分かっているけど、何がどう良くないの?どんなUVケアをすればいいの?そんな疑問を一挙に解決!
紫外線には2種類ある!
地上に届く紫外線にはUV-AとUV-Bという2種類があります。
それぞれの特徴が違い、肌に与えるダメージの質も違うのでどちらにも対応するケアが必須です。
- UV-A
- 肌の真皮層に届く
- 日焼けに気づかない
- 蓄積的なダメージ
- 紫外線の9割がUV-A
- シワ、たるみの原因に
- UV-B
- 肌の表皮を傷つける
- ヒリヒリして炎症を起こす
- 一時的な強いダメージ
- 紫外線の1割(夏に増える)
- シミ、そばかすの原因に
紫外線は一年中ふりそそぐ
太陽がある限り、地球には紫外線が降り注いでいます。太陽と地球の距離がもっとも近い夏に近づくにつれて、紫外線量は増え冬になると紫外線量は減ります。
時間帯や場所でも紫外線量は変化する
午前10時~14時の間がもっとも紫外線量が増える時間帯。真夏日はこの時間の外出を極力控える、UVクリーム+日傘などの対策を。日中ほどの量ではなくても朝夕も紫外線は降り注いでいるので対策はつねに。
日焼け止めのSPFとPAは何が違う?
用途にあった日焼け止めを選ぶ際に重要なのが「SPF」と「PA」の数値です。
- SPF
- 肌の表皮を炎症させる強い紫外線を防ぐ効果があります。その数値は「2~50」、50 以上は「50+」で表され、数値が高くなるほど防止力が高いです。
- PA
- 肌の真皮層に届くUVAをカットする効果を示すもの。
PA+~PA++++と4段階で防止力の高さを表します。+が多いほど、防止効果が高いです。
ゆらぎ肌予防習慣
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刺激の強い洗顔料や
ピーリングを控える肌にとってさまざまな刺激に触れるこの時期は、刺激の強い洗顔料や角質を落とすピーリングは控えめに。洗浄力が強い成分や添加物が入った洗顔料は肌に負担をかけやすいです。
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保湿力の高い
スキンケアに切り替えるスキンケアは年中同じもの……という方も少なくないはず。それが保湿力の高いものであれば良いのですが、さっぱりタイプの化粧水を通年使用している場合は注意!
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肌を触らない、
帰宅時にすぐメイクオフ花粉が付着しやすい肌は出来るだけ触らないでおくことが大事です。また、帰宅後にクレンジングだけでも先にしておくことで肌の酸化ダメージを防げます。洗顔は入浴時に、洗髪の後行なってください。
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できる限り決まった
時間に就寝体内サイクルが乱れやすい時期なので、より一層生活習慣が乱れないように注意。とくに決まった時間に寝る習慣をつけると自律神経が整います。
正しいスキンケアルーティン
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クレンジング
適量のクレンジング剤を手に取って温めます。皮脂の多いTゾーン(額と鼻)から頬、あごと順番に落としていきます。このとき、力は入れずに優しく。円を描くように落としましょう。1分ほどしたら、顔を包み込むようにぬるま湯ですすぎます。バシャバシャと水をかけながら顔を叩いたり、擦ったりしないように気をつけて。
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洗顔
適量の洗顔料を手に取って、しっかり泡立たせていきます。手のひらいっぱいにきめ細かい泡ができるまでしっかりと泡立てましょう。出来た泡を顔全体につけて、手の摩擦ではなく泡で洗うように塗布して1分ほど経ったら丁寧にすすぎます。
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拭き取り
実は大事な顔の拭き方。毎度新鮮なタオルもしくはペーパータオル(使い捨ての紙製タオル)で優しく押さえ込むように水分を拭き取ります。おでこの生え際、顎などまで丁寧に水分を拭き取ってくださいね。
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美容液・ブースター
美容液やブースターをお持ちの方は、化粧水の前に塗布。この後の化粧水の浸透を高めてくれる効果を持たせます。手の体温で美容液を温めて優しくなじませましょう。
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化粧水
保湿力の高い化粧水をたっぷりと塗布します。肌がつっぱるときは、塗布したあとしばらくは手で軽く抑えて。手の体温で化粧水の浸透力を促しましょう。シートマスクを使う時は化粧水を塗布した後に行なってください。
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保護
保護用ゲルも化粧水同様、手に取って優しく顔に塗布します。このとき、乾燥がとくに気になる部分から少しずつ厚みを重ねるように塗布すると良いです。最後に手で軽く押さえ込んで完了です。保護用ゲルが過分につけ過ぎた場合は首やデコルテまで馴染ませてください。